「誰?アンタ」




中には、ベットの上で
携帯を触っている、
超イケメン君。



そのイケメン君は、
ケータイから目を離し、
私を見てそう言った。



…か、カッコイイ…。




キレイな茶髪に、
少しつり上がった猫のような目。



形のいい唇に、
筋の通った鼻。




男子にあまり興味のないあたしも
思わず見とれてしまうほどの
整い過ぎた顔。




「今日転校してきた中井真央ちゃんよ。
この部屋に来るから、
仲良くしてあげてね?」




そう言った校長。



…えぇ!?



私、このイケメン君と同じ
部屋なの!?



まさかの相部屋!?




「あっそう…」



興味がないとでも言うような顔で、
イケメン君はそう言った。


そしてまた携帯に目を向ける。