後ろで言い合いしている
私たちに気付いた校長が、
立ち止まってそう言った。



「あ、いえ!なんでもありません!」



私は焦りながら首を横に振る。



「そう」



校長はまた歩き出した。



はあ、良かった。





階段を上り、しばらく歩くと、
校長が1つのドアの前で
立ち止まった。



「ここよ」



そう言って指された方を見ると、
『201号室』と書かれた部屋がある。



「じゃあ、お母さん色々やらなくちゃ
いけないから、もう帰るわね?」



お母さんはそう言うと、
校長に挨拶をして帰って行った。



―――ガチャ


校長がドアを開けた。



「どうぞ」



そう言われ中に入ると、
なんとそこには……!!