「はい!よろしくお願いします」



私は校長と握手をした。



「では、まず寮の案内をします」



その校長の言葉に、私は
すごく驚いた。



寮!?



まさか私、寮で暮らすことになるの?



固まっている私を置いて、
2人は校長室を出る。



私は急いでついて行った。





「お母さん!私寮なんて
聞いてないよ!」



隣を歩くお母さんに小声で怒る。



「ごめんごめん。言うの忘れてた」



お母さんはそう言って笑う。



笑ってる場合じゃないよ!


「私、寮なんてやだよ?」



「仕方ないじゃない。
我慢してちょうだい」



我慢って…。



「どうされました?」