イケメン俺様君のお姫様☆

なんとかね…。



ふと窓の外を見ると、
観覧車がもう1番上を過ぎ、
下に降りていっていることが
分かった。



下を見下ろすように窓から
覗き込むと、地面が
だんだん近くなってくるのが見える。



なんか、短く感じるな。



奏汰はやっと私を抱きしめるのを
やめてくれたけど、
代わりに手を繋がれている。



そして、私たちの乗っている
ゴンドラは、1番下に
戻ってきた。



「よし、降りるぞ」



「うん」



奏汰と手を繋いだままゴンドラから
降り、駿たちが待ってる
場所まで向かった。





「お待たせ、2人とも」



「帰ってきたんだ!」


「やっと帰ってきた」



ほんとごめんね。



2人を待たせて、私たちだけ
観覧車乗っちゃって。


「どうだった?」


え?


近くで声が聞こえたと思ったら、
すぐ隣に優李が立っていた。