イケメン俺様君のお姫様☆

まあ、私も悩んでるけど。


「何笑ってるんだ?」



イケない。


笑いが顔に出てしまっていたのかな?



奏汰が私の顔を、目を細めて
覗き込んできた。



「…いや?別に、笑ってないよ」



曖昧な笑顔で何とかごまかそうと
するけど、奏汰にはそんなの
なんでもないみたい。



「いや、笑った」



もう!そんなにこだわることじゃ
ないじゃない!



内心そう思いながらも、
私は本当のことを話した。



「いや、だって、こんなにも
真剣に悩むなんて、なんだか
面白くて…」



3人とも私を見てる。



私は恥ずかしくなって、
ゆっくりとうつむいた。



「それは、お前だって一緒
じゃねえか」



それはそうだけど。



「ごめん。もう笑わないから、
そんなに見つめないで」



さっきから、みんなの視線を
感じすぎて、顔を上げられないよ。