イケメン俺様君のお姫様☆

「行くぞ」



気がつけば、もうみんな
入場券を手に持っていた。



私も奏汰に引っ張られ、
みんなと一緒に中に入った。




「何乗るー?」



前を歩く優李君が、
後ろを振り返って訊いてきた。



入口でもらったパンフレットを
見ながら考える。



うーん。



やっぱジェットコースター?



実は私、絶叫系好きなんだよね。



よく、意外って言われるけど。




「やっぱり、ジェットコースターでしょ!」



そう言ったのは駿君。



「駿君も絶叫系好きなの?」



「うん!真央ちゃんも?
っていうか、駿でいいよ」



そうなんだ。


一緒だね。


でも、駿でいいって…。


「お願いだから。ね?」


私が黙り込むと、駿君はあの
王子様スマイルで首をかしげた。