数日後。


この学校に来て、初めての休日。



休日は自由に学校の外で
過ごすことができるらしい。



私は奏汰とデートに行く
約束をした。




「真央?用意できた?」



後ろから奏汰の声が聞こえて
振り向くと、準備を
終えた奏汰がいた。



その姿を見て、私は固まる…。



「………」



「…おい?」



ぼーっとする私の肩を軽く
揺する奏汰。



私は奏汰に、すっかり見とれて
しまっていた。



グレーのパンツに白いシャツ、
その上には黒のベスト、
首にはネックレスをかけている。



とてもシンプルだけど、
それがとても似合っていて
カッコいい。




「…ご、ごめん。用意できたよ。
行こっか…」



私は奏汰から急いで目を
そらし、そう言った。



「うん」


そのあと、
私たちは2人で学校を出た。