彼は、私の隣に座った。



みんな近いんだ。



「へえー。確かに可愛いけど、
僕よりは下だね」



最高に可愛い笑顔で言った
可愛らしい男子。



なんか傷つくな…。


男子に可愛いさで負けてるって
言われるのって…。



「いいな~、奏汰は…。
こんな可愛い子と相部屋なんて」



チャラそうな男子は
羨ましそうな顔で私の隣の
イケメン君を見つめる。



「…別に…」



やっぱり冷たいね…。



「てか名前は?」



前から可愛らしい男子が訊いてきた。




そう言えば名前言ってないよね。



「…中井真央です…」



私は少し小さな声で
そう言った。