今日は、バイトが休み。


何しようか。


ピンポンーッッ!!


昼間っから誰だ?
まさか…オーナー!?




「晴樹さん!!」


「じゃ、さっそく行こうか!!」


「えっと、どこに?」


「どこにってデート♪
この間言ったでしょ?
諦めないってね~」


あぁ…
そうだ。
アタシ、晴樹さんにコクられたっけ。


手を引っ張られて、連れていかれる。



この人以外と強引かも…


家を出ると、外車が停まっていた。


ザッ金持ち!!


「どこ行きたい?」


「ん~晴樹さんって店もやってるんですよね?」


「あ~うん。小さいけどね。」


前にオーナーに聞いた。


晴樹さんがデザインした
インテリアの店を経営してるって。


「行きたいの?」


「うん。
晴樹さんのデザイン好きだから。」


落ち着くんだよね。


「わかった。」


不思議だ。
晴樹さんといると落ち着くんだけど、オーナーとは違う感じ。


ドキドキしない。



ただ安心する。
なんだろうなこの感じ。


好きではないけど、
お兄ちゃん的な!?


「どうしたの?
俺の顔見て…恥ずかしいんだけど//」


照れちゃった。
可愛いいところあるんだな~


「いや、晴樹さんといると落ち着くなって。
楽ちんなんだよね~」


「それって俺は男として見られてないのか。
ショック…」


「あ、いや…その。
お兄ちゃん的な!!
晴樹さんといるときが一番楽。」


「そっか。
でもなんか嬉しいかも。
嫌われてないみたいだし。」



「嫌いじゃないよ。」



本当に晴樹さんは嫌いじゃない。


「あ、着いたよ。」


「え、此所!?」


小さいってさっき言ったよね?


あなた…


普通にビルじゃん!!


しかも二回建てで
二回も一回も晴樹さんの店。


「早く行こう!」


なんかワクワクしてきた。