寮までの道のりを、夕陽を背に歩く。

冬夜さんは、何も話さない。



手を繋ぐこともなく、ただ隣を一緒に歩いてくれる。

周りからは、冬夜さんに対して溜息交じりの声援だったり

囁きだったりが絶えず聞こえる。



やっぱりカッコいいし、モテるよね。

ちらりと、隣を歩く冬夜さんの顔を見る。

鼻筋も通っていて、色白で綺麗な顔をしている。



それにしても、ヴァンパイアって綺麗な人が多いような。

冬夜さんにしても、颯斗さんにしても

あ、ヒロも黙っていれば長身でそれなりにカッコいいし。




「着いたぞ。」

「あ。ありがと。」