この場に似つかわしくない甘い声。
状況を理解してない梅さんはその甘い声を発する。
梅「どないしたん?皆はん、そないな怖い顔して。」
その問いに私達は何も言えなかった。
ただ苦い顔するばかり。
芹沢さんが組を脱退。
つまりそれは恋人の梅さんにとっても、関わりのあることでもある。
地位のなくなった芹沢さんから
離れるか、ついていくか。
それを決める場でもある。
もしかしたら離れていってしまうかもしれないのに、そんなの関係ないかのように芹沢さんは笑いながら梅さんに言った。
鴨「こやつらはな、わしに新撰組を脱退しろと言ったんだ。」
梅「……え。」
梅さんが固まる。無理もないと思う。
さっきまで楽しかったのにね。
あなたの知らぬまに、あなたの恋人がそんな状況になってる。
理解するのに時間がかかるだろう。


