ようやく放心状態から抜けた私は
思うように力が入らなくて、今更ながら
腰を抜かしてしまった。


ぺたんと座り込んでしまった私に会わせて土方さんも地べたに座り込む。





な「土方さん……なんで、」



歳「てめぇがいつまでも帰ってこないからだろうが。」



な「……ごめんなさい。」



歳「わかってんならいい。次はねぇからな。」



な「…はい。」



歳「それに…、」





何かをいいかけてそっぽむく彼。
なんですか?と尋ねれば、






歳「…人、斬られるの初めて見たんだろ。大丈夫かよ。」



な「っ、」




不器用ながらに心配してくれる彼。
何故だかその言葉に涙が込み上げてきて、



歳「…悪かった。」



な「い、いえっ!……土方さん…っは、なん、にも悪く、な、くて…」




もどかしい。
嗚咽のせいで上手く言葉が
伝わらない。



でもそんな私に苛々する様子も無く
ただただ土方さんは傍で頭を撫でていてくれた。