そんな燐ちゃんは、すっとんきょうな声
を出した私を見て、クスッと笑う。
「あ、図星?」
「……!」
図星だから、余計に頷きにくくて、ただ
ただ顔が熱くなっていくのを感じていた
。
「あら、澪ちゃん、彼氏が居るの!?」
「そうだよ。すごいイケメンのね。な、
澪」
な、……って言われても。
確かにイケメンだけどここでそれを肯定
したら、なんだかのろけみたいだ。
でも……。
「ふ、普通に格好いい……です」
そう言うと、燐ちゃんママが目をキラキ
ラさせて私に抱きついてきた。
「やだーっ!照れてる澪ちゃんなんて、
初めて見た!可愛いわね!」
「か、可愛くないです……」


