閉まりきった扉。 あっ、と開ければ、津久井くんはいなかった。 間にしてみれば、三秒ほどだ。どうやら、今のは捨て台詞でーーにしては、バカなことを言ったかと羞恥心に見まわれ、逃げるようにして去ったかと予想してみる。 「深夜番組って……」 どう受け止めるべきか。 考えたところで、他人のことなど分からない。 誉のこと以外など、分かりたくもない。