「そうだ。今日は瑞希さんの好きなものを作ろう!」
献立決定。
彼の好きなものはーー
「ハンバーグにカレーにシチュー、だし巻き玉子、からあげ、ブリのテリヤキ、ポテトサラダに、ワカメの味噌汁で、あれ?」
好きなものいっぱい。
そうだ、彼は『何でも好き』なんだ。
『私が作ったなら、何でも美味しいんだ』。
大問題です。献立いっぱいで迷います。
冷蔵庫開けっ放しで寒くもなってきました。
「瑞希さん、何食べたいですか?」
誉が作ったなら、何でも食べたい。と脳内瑞希さんが答えます。きっと、現実でも瑞希さんはそう言うに決まってる。
分かってしまう、愛しているから。
察してしまう、相思相愛だから。
「じゃあ、全部で決まりですね」
120%の笑顔がために、好きなものをいっぱい食べてほしい。
驚いた顔も見たい。『こんなに作ったの』って、そうして『大変だったね』って微笑み撫でられ、『おいしいよ、すごく』って満面の笑みで食べて、『はい、誉』ってあーんしてもらって、それでそれでそれでーー
「瑞希さん、瑞希さん、早く早く」
私のそばに、居続けて。
私と同じ気持ち (笑顔)に、させますから。


