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「で?俺の答えが聞きたいの?」
恒例と成りつつある誉の『感化』は、就寝前に。誉に、腕枕をしつつ、向き合った状態で、そんな質問をされた。
「聞かなくても分かると思うけどな」
「だ、だめです!」
あたふたな誉は、やはり分かっていたのだろう。誉の瞳にかかる前髪を横にすきつつ、目を合わせる。
「私が……!」
先の言葉など分かってしまうのは、相思相愛故に。だからこそ、瑞希はその口を塞ぐ。
「キスするなんてずるいです」
「言えなくなっただろ?」
己が唇を使った口封じ。顔を赤くした誉は『むむ』と唇を歪ませる。
「俺が降りるよ。誉が助かるなら」


