嗚咽交じりの解答で、今度こそ涙が流れてしまった。
男らしくないと自制しようが――
「ずっと、気がかりだったんだ」
他に涙の使い道なんかない。
誉にとっての“一番”。誉の『好き』を最初に貰ったであろう先生が憎くて――同時に羨ましかった。
誉の愛情は自身にも向けられていることは知っているが、先生になつく誉を見ては――自分は二番目なんじゃなかろうかと、不安だったんだ。
聞くにも聞けない。聞いたらそれこそ、『二番目だ』と自ら認めてしまうことになるから、言えずにいた。
「瑞希、さん?」
「見ないで」
抱擁から離れようとする誉を無理に抱く。
「笑いながら泣くだなんて、あまりにも不恰好だからさ」
好きな人の前では格好つけたがるのは至極当然だし、抱き締め続けていたかった。


