【美しいと感じるのは、君が隣にいてくれるから】
瑞希が帰るなり、誉が抱きついて来るのはもはや日常茶飯事だ。
今宵とてそう。抱き付く誉を支えながら、引きずるように部屋へと戻り。
「ドンドンうるさいんですっ」
などとうるさく言う誉は、布団を被った。
瑞希も巻き込み、すっぽりと。外界の音が遮断されるも、時折、大気を振動させる轟音がアパートを揺らす。
「花火大会、だからね」
帰る途中、夜空の花を見た。さして気にせずここまで来たが。
「うるさいです、怖いですっ」
ぶるぶるな誉は、大きな物音に敏感だ。
泣いたであろう瞼を舐めて労り、あやす。


