「肩、いくよ」
鳥肌が立つほどのテノール。心臓が停止したかと思えば、肩に置かれた手が心肺蘇生方となる。
電流が走るよう。言い知れぬ感覚に、枕を抱く腕に力が入る。
「ひゃうぅ……」
「凄い声だね」
それだけ気持ちいいのならば、マッサージするこちらも俄然やる気が湧く。
「どう?痛くない?」
「ムズムズしますっ」
「なら、これぐらいの強さだったら?」
「ムラムラしますっ」
「性感帯だったか」
気づくも時既に遅し。くるりと仰向けになる誉が、瑞希の首に腕を回す。
「――っと」
引っ張られるまま、危うく誉を下敷きにしてしまう体を、肘をついて制止させる。


