【癒し癒され】
「瑞希さんっ、瑞希さんっ」
ベッドをバンバン叩く誉に呼ばれた夜の八時。
風呂上がりのことだ。てっきり隣に座ってという意味かと思えば、違うとまたベッドをバンバン叩く。
「日頃のご愛好なんで、マッサージしますっ」
誉の日本語がおかしいことに物申すことない瑞希は、言われるがままうつ伏せとなった。
「何だか悪いなぁ。誉も今日、働いて来たのに」
「瑞希さんの方が、稼ぎます」
「誤解招くね」
単に、瑞希の方が仕事量多いの意であることは分かりきっていた。
とかくも、誉の『ご愛好』とやらを無為に出来ずに瑞希は動かずにいた。


