ヤンヤンデレデレ



「そりゃ、恋するあんたは満足薔薇色だろうが、よーく考えてくださいよ。例えば、あー、百貨店内で抱かれたくない男ナンバーワンな企画部課長。あのブタガマ親父が、ある日突然、あんたに『ずっと君に恋している』とか言ってきたらどーよ?」


想像もしたくない事実には鳥肌を立たせるしかなく――


「わ、わたしは」


“違う”と言い切れなかった。


「恋愛は自由。人の妄想に難癖つけることもできない。なら、あんたに恋する課長が、毎晩妄想であんた抱いてシコってても文句は言えませんよね?ま、あくまでも例えですけど」


「九条主任は、私をそんな“気持ち”で……」


「男女逆転しよーが、気色わりいもんは気色わりい。彼女スキーなセンパイからしてみりゃ、あんたの言い寄りはゴキブリが近づいてくんのと同じなんでない?」