「サボりはっけーん」
肩を跳ねさせる。
涙で下げていた顔を上げれば、津久井がそこにいた。
「センパイじゃなくて、ガッカリした?」
馬鹿にするような笑顔に、つい手が出てしまいそうになるも――その手を、津久井は握る。
「なっ」
まさかの行動にあずみが引くも、握られた手の力は強い。
「センパイやめて、俺にしません?」
ニィと笑う男。悪意ある顔のはずが、どこか惹かれる要素を持つ。
「あんた――泉崎さんさ、すっげー美人だよね」
「な、なにを」
「ほら、センパイああだから、代わりに俺がーと思って。ね?どう?クーリングオフ効くからさ、試してみない?」
「ば、馬鹿なこと言って……!」


