ヤンヤンデレデレ



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昼休みも終わり、皆が仕事場で勤しむそんな時間帯、あずみは屋上で泣いていた。


晴天が憎くなるほどの暗い気持ちを、涙で吐き出す。ただひたすらに、『こんなはずじゃなかった』と言いながら。


初恋は実らない。そんなジンクスがあっても、恋をしたならば成就させたいのだ。自分は頑張った。九条主任に気に入られるよう、仕事をそつなくこなし、自身に磨きをかけた。


恋をする女は綺麗になる。正にそう。自身は誰よりも綺麗で、九条主任の隣に似合うような容姿となったのに。



『君が彼女に、勝るわけがない』



反芻された言葉。言った張本人ではなく、『そう言わせた彼女』が憎い。


九条主任の愛情を受ける彼女が、羨ましいんだ――