ヤンヤンデレデレ



「ま、ち、ちがっ。最初から知ってたっすよ、あいつ!てっきり俺、センパイが言ったのかと!」


「言うわけないじゃないか。おかげで、彼女を侮辱された」


水掛け論となる話。何とか誤解を解きたいと、津久井はない頭をフル回転させ、あずみが言っていた言葉に焦点を置く。


「で、電話!昨日、『彼女』から電話あって怖かったって、あいつ言ってました」


「……」


「あいつから連絡先貰って、それを見たセンパイの彼女がかけたんじゃ、ないんすか?」


「かけたね、そういえば」


「分かってんなら拳骨しないで下さいよっ!」


いてぇと大袈裟に頭を押さえる津久井であった。


「それでも、彼女は名乗らなかった。俺の彼女だと想定できたかもしれないけど、津久井くんが確証を与えたんじゃない?『センパイには彼女いる』って」