「今だって、電話、彼女にしてんすよ?しかも彼女の携帯電話壊れたとかで、自分のスマフォ使わせているみたいだし。センパイ、スマフォ二台持ってっから。
――普通あり得ないっしょ?携帯電話見られたら激怒する奴らいるご時世で、彼女に今まで使っていた物貸すんっすよ?いくら疚しいことないっても、無理だわ。あんた出来る?彼氏がいたとしてさー、『壊れたからしばらく貸して』とか言われて、笑顔で渡せる?『ショップ行って、代わり貰えばいいよ』とか言わない?」
「……、く、九条主任が言うなら」
「ダウトー」
「つぅ、何なのっ。人を馬鹿にして!邪魔しないでよっ!」
捨て台詞のように語気を荒げて、あずみは背を向けた。
一方の津久井は、センパイご愁傷さまーと心で合掌し、取り止めた昼食を再開した。


