「な、なんで、そこまで……!好きなんだもんっ、仕方がないよ!九条主任が振り向いてくれるまで、私、頑張りたいから……!」 声を荒げたあずみに、『もうこりゃ駄目だ』と津久井は息を吐いた。 「当たって砕けても、また繰り返すタイプっすねー。粉々になって再起不能になるまでやれば?センパイの彼女スキーぶりは正直、ドン引くほど行き過ぎってからー」 「行き過ぎって……」 あずみの中にある『彼女』の形が僅かに崩れるが、昨日の冷たい声を思い出し、また醜く形付けた。