「反り返ってます」
「誉が色々してくれたから。誉……?」
「……。んむ」
案の定と言うべきか。先ほどの指と行程は同じでも、大きさから少し苦しげに誉は唇をあむあむとさせる。
「止めた方がいいよ、汚いから」
「みずきふぁんは、ふぁたしの、ときも、やってまひた」
「そうだけど、話が違うというか、別というか、とりあえずそのままの状態で喋らないように」
切れる頭もこの時ばかりは回らない。穏やかな台詞でも、言葉の合間に吐息が混じれば、“当たりだ”と誉は確信する。
「くひからは、にんひん、しまふぇん。だから――」
乱れきった瑞希が見てみたい。今宵は、いつもと逆。女としてはしたないけど――愛する人の色んな顔が見てみたいんだ。


