ヤンヤンデレデレ



「いけないこと、って分かっているのに。瑞希さん見ていると、こうしたくって……!触れたい触れたい、愛したい。頭の中が私だけになるように。私だけを見てほしくて――風景でさえも意識してほしくないほど、瑞希さんを私でいっぱいにしたい……!

その上で、その……、き……きもち、よ、く……なってほしく、て……。抱き合って眠りたく、て……。い、いけませんか」


聞いている割りには、我慢出来なくなったか。誉の舌が、瑞希の胸板を舐める。

ちろちろと、蛇の舌のように遠慮がちだったが、徐々に舌先のざらつきが際立っていく。


「いけない、だなんてことはないよ。俺もそんな気持ちになるから」


背徳感と本能で葛藤し、涙を流すも、舌は離れない。胸板を二種の液体で濡らす誉を撫でたいところだが、手錠が騒がしい音を出すだけだった。