ヤンヤンデレデレ



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「で?俺にもお返しでこんなことを?」


深夜、寝ている間に、両腕を万歳状態で拘束されてようとも瑞希は笑みを絶やさない。


ベッドボード(柵)に鎖を通され、手首に輪をはめられれば身動き不可。大抵の人間ならば、この状態に悲鳴一つもあげそうだが。


「お返ししなきゃ、どんどん調子に乗ってしまう。って、近藤さんが言ってました。危うく大根まで行くところだったと」


自身の体に跨がる誉を見てしまえば、出るのは笑顔のみ。瑞希にとっては可愛いイタズラをされた程度のことでも、体を強張らせた誉は真剣な顔をしていた。


「誉が嫌なことはやらないし。そもそも、きゅうりは思い付きもしないよ」


「前に、手錠されて瑞希さんを『ぎゅうっと』できませんでした」


「……、ああ」