目を閉じたまま、誉の指を舐める。寝ぼけているどころか条件反射でもあるのだろう。
瑞希の唾液まみれになった指を抜く。
(瑞希さんの……あぁ)
カーテンから僅かに届く朝日で、反射した体液が輝いているように見えた。愛しい人のと思うなり、誉がその指をくわえたのは早かった。
一舐めし、どうせなら直接、瑞希さんから貰おうと、口づけをする。
先ほどの指と同じく、近づけば食べられる。寝ぼけているか歯を立てられたが、すぐに食べ物じゃないと分かったらしく、舐められた。
ひりつく舌が労れるよう。ちらりと瑞希の顔を見れば。
(寝てる)
となればまだ、夢の世界。もしかしたら、夢でも誉と舌を絡ませているのかもしれない。


