手作り感満載の中身。玉子焼き、ウィンナー、ハンバーグと子供チョイスなのはさておき、愛情が込められているのはよく分かり―― 「センパイ、弁当の中に……冷蔵庫の脱臭に使えそうなもんが入ってますよ」 見逃せない黒。炭と言えようそれは、可愛い弁当を下手物と格下げさせる。 「ああ、何だろうね」 「ちょ……!」 ナチュラルに炭を口にするものだから、止める手が遅かった。 九条の口に入るなり、ザリィ、ボリィ、とおおよそながら食べ物ではあり得ない音を出す。 聞いただけで津久井が悲鳴を上げそうになった。