「……、へえ」
感慨深い声は、瑞希の笑顔を戻す。
「優しいね、君」
「ばっ、優しいわけじゃねえよ……!俺も眠いだけなんだっ、つかあんたもねみいだろっ」
「いや、誉見ていられるなら一日中起きていられるよ」
「ギネスでも目指せや変人!」
ふん、と締まらない捨て台詞を残し、去る立松。入れ違いで誉がやってきた。
「み、瑞希さん、大丈夫ですかっ。大丈夫じゃないときは、熱した鉄板であの先輩の頭を――」
物騒な言葉を言う彼女の手を取る。
「誉、早く一緒に寝ようか」
子守唄のように優しく言ってみせれば、誉の顔が安堵したように微笑む。
「だから、仕事頑張って。一生懸命に。誉と話せないのは寂しいけど、我慢した後の二人っきりは格別だろうから」


