はあ、と大袈裟なため息をつく立松。どうしたものかと考える――までもなかった。
「いいか、あんたらはそれでいいかもしんねえが、俺にも都合あんだよ。スムーズに帰るには、例え、『0.5』ぐらいにしかならねえ奴でも、必要になんだよ。――あんたらのワガママに巻き込むな」
「……」
閉じた口に笑みはない。また似ていると思えば、前に近藤の頭に椅子を叩きつけようとした時の誉の表情だ。
怒りを買った。
商品名は『彼女との仲を邪魔するな』と言ったところか。
男相手なら遠慮しねえと思ったが、今相手したらますますもって、“遅くなる”。
「みんな家帰って寝てえんだよ。あんたの彼女だってな」


