「ばっ、大声で!」
「だ、だって、大好きな彼を、立松先輩が……!」
「だーっ、悪かった!知らなくてっ、だから一旦お前は、裏に行け!」
謝罪の念はないにしろ、言葉だけでも良かったのか、誉はこくりと頷き、従う。
誉に続き、立松も客に頭を下げ、割れた食器片付けようと裏へホウキとちり取りを取りに行った。
「うんうん、バカ松が悪いよねー」
「早速、悪者扱いかよ……」
予想はしていたが、うつ向く誉を近藤があやしていた。ただし撫でられないため、猫なで声の慰めのみだが。
「あーんなイケメンのストーカーいるわきゃないのに、ねー」
「み、瑞希さんは私の彼氏で……」
「お前の彼氏なんか知るか」
「えー、立松知んないの?たまーにあの彼氏さん、樽川さん迎えにここ来るんだよ?」


