豪華絢爛な室内。



魅力的で美しい女天使たちや、たくさんの護衛。



テーブルの上には常に新鮮なフルーツの山があり、天井には見事な壁画とシャンデリア。



部屋にあるどれもが財宝であり、みな美しかった。



両側を女天使に挟まれるようにして、神は座していた。



女天使の扇ぐ風によって、顔を隠すように覆った布が揺れた。




「やぁみんな。よく来たね」



神は屈託のない笑顔で笑った。


布で顔が口からしか見えないため、実際にはどんな顔で笑っているのかはわからないのだが。




神が『よく来たね』と言うのはそれもそのはず、神殿のある敷地は広大で、敷地内を移動するのも一苦労なのだ。