死にたがりな殺したがり

*現在


「あひゃひゃ!ただしチャーンっ、今から内緒で殺しに行ってくるけどぉ………一緒行くー?」


「結構。俺は宿題が残ってるから」


「………。ふーん、つれないねぇ。そんなこと言わないでさぁ、付き合ってよ?

アタシの殺しに付き合ってくれんのは、ファミリー内でもただしチャンだけなんだからさァー?」


「さも俺まで殺してるみたいに言うなよ」


「え、見殺しにしてるっしょ?それも立派なさつじーんっ!あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ」


「……この殺したがり女が」


「んー?ノンノン、そりゃあ違うぜい、ただしチャーン。

アタシは【死にたがりな殺したがり】。

生死をさ迷うグロ禁少女だよーん」


「の、わりには俺みたいな普通の人間は殺さねぇんだな」


「……あひゃ。君は特別だよよよーん。その内、ファミリーの一員になりたいって懇願して欲しいのさ。

そしたら笑い飛ばしてあげちゃうの。あひゃひゃひゃひゃひゃっ」


「だったら俺は、お前のへらへら笑って命を弄ぶ行為をへらへら笑って止めてやるよ」


「んまぁ楽しみ。ちなみにアタシを止めるってことは殺すことだったりーの?あひゃ、へっぴり腰に出来るかにゃん?」


「上等。殺さずして止めてやるよ」


「あひゃ、ほいじゃ、無理だったら猫耳つけてアタシの奴隷一週間ね」


「一種のホラーだろそれ……」