…………?
せめて想像の中だけでも、と
目を閉じて思い浮かべた“あんみつを食べるわたし”が、ぱちん と音をたてて弾けた。
(何の音、?)
うっすら目をあけて音がした右隣を見る。
(あ、)
見てみると、机におでこをつけたまま突っ伏して寝ている右隣の席の成瀬くんが見えた。
音の正体は、きっと彼だろう。
うとうとしながらゆらゆら揺れて
机に頭をゴツン。とか、そんなところ。
(きっと成瀬くん、石頭だ)
すごい音、したもん。
机、割れてるかもしれない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…