「ほんと?」


「うん」





「安心して、
 希花、あんこ大好きだから!」



突然 後ろから声がしたと思うと、千瑛ちゃんが話に入ってきたところだった。


千瑛ちゃんが言う様に、わたしは大の“あんこ好き”





「…なら、よかった」


成瀬くんがホッとしたように呟く。





「琥白、アメもう一個!」


同時に、原くんが笑顔で手を差し出す。




「……不味いんじゃないの?」


「ん?いや、オレは
 マズいとは言ってねーよ?

 変な味でビックリしただけだ!
 食ってみたらイケた!」




(……原くんらしい)



わたしは千瑛ちゃんと、
こっそり顔を見合せて、笑った。