― キーンコーンカーンコーン



授業終了のチャイムと共に、黒板を消して教室を出ていく先生







「ののかーっ!」


わたしの名前を呼ぶ千瑛ちゃん。





「千瑛ちゃん、ご飯。食堂行こ」


「その前に、ちょっと!」





(なんだろ?)




手招きする千瑛ちゃんの元へ行くと、何故か教室の隅の方に連行される。





「どうしたの、千瑛ちゃん」



「ののか!あんた今度は
 成瀬琥白から何か貰ってたでしょ!?」



「あぁ、あめ玉を、ひとつ」





千瑛ちゃんは、ときたま
変なところをよく見ている。