「ちょっ!バカっ!!」 美知佳が焦ったようにあたしの腕を掴んだ。 そして誤魔化すようにクラスメイトに笑顔を振りまいている。 でも、今のあたしにはそんなことはどうでもよくて…… いや、こんな注目されてるんだからよくはないけど…… あたしが……洸……を……好き? 好きって…… え…… えっ!!? チラッと視線を左に向けると…… ――バチッ っ!! 洸としっかりと目が合ってしまった。