この町できっと唯一の花屋さん。 小さくて昔ながらの雰囲気。 数分でお店から出て来た洸の手には……一輪のバラ? 「そのバラが今回の目的?」 「ん―。半分正解」 半分? じゃあ残りの半分って……? バラを片手に大事そうに握って、今回の旅の目的の場所に着いた。 そこは予想もしてなかったところ…… 「ここ……」 「そう、真子のお父さんのお墓」 『小鳥遊家之墓』と墓石に掘ってある。