「どこってここで過ごすんだよ」 「え?」 「だってもう5時過ぎだぞ。外も暗くなるだろうし」 もうすでに夕日が出始めている。 「え?じゃあ、もう帰るの?」 くりんとした瞳を俺に向けて、首を傾ける。 「帰るわけないだろ?初デートなのに」 「えっ、じゃ、じゃあもしかして……」 大きな瞳が、さらに大きく見開かれる。 「寧々さんにも許可はとってあるし、今日はここに泊まるぞ」 「え……えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」