たまに鈍いんだよな―……



「洸?」



「なに?」




「あの、ここって高いんじゃ……」



「去年短期でバイトしてたからな。って言ってもここは普通の部屋でスウィートルームまでは取れなかったんだけど」



「それでも部屋まで取ってくれてるなんて……」



おっ、これは……



キスをしようと顔を近づけた瞬間―……



「で、次はどこ行くの?」



「は?」



なんとも気の抜ける質問とタイミング。