「……あれ?洸……?」 あっ、いつの間に起きたんだ。 「この部屋って……洸が準備してくれたの?」 「ここに連れてきたのは覚えてるのか?」 「うん……あやふやだけど……」 そう言って起き上がる。 「起きて大丈夫か?」 「もう大丈夫。大分よくなったし」 笑顔を浮かべる真子に少しホッとする。 「真子、何か夢を見てたか?」 「え?なんで?」 「いや……ちょっとな」 聞かない方がよかったか……?