――ピンポーン 「はいは~い!」 明るい寧々さんの声が聞こえ、ガチャッと玄関のドアが開いた。 インターホンを鳴らしたらすぐ出てくるし…… 「あら、洸君!」 「寧々さん、また相手を確認せずにドアを開けましたね」 いつもこうなんだ。 警戒心薄すぎだろ…… 「大丈夫よ~。この町に悪い人なんていないですもん♪」 ほんとにこの人は…… 真子がしっかりしてるのが少し理解できる。 「それで、どうしたの?真子ならまだ帰って来てないけど?」 ……え? 「ま、まだ帰ってきてないんですか?」