王子との契約~幼馴染と王子~



「伝えなよ!!今からでも遅くない!」


少し怒鳴るように、奈緒は言うけど…


そんなの…




「無理に決まってるじゃん…。…もう遅いよ」



もう手遅れだ。

今更告白して何しろっていうの?



輝にはもう、大切な彼女がいるのに。




「…結衣~…っ」



自分の事のように悲しんでくれて、

涙声で私を包み込んでくれる奈緒。



「奈緒~…」


朝から早々泣いちゃう。


やだやだ…。




そう思って目に力を入れてみるも、無意味でしかなく…



――ポロッ



涙は一滴、流れ出てしまった。






涙が止まらないのも、

枯れないのも、



それだけ私が輝を好きだった証拠だった。