そんなことを考えているうちに、いつの間にかもうみんなは席を移動し始めていた。

私も早く移動させないと。

そう思い、席を移動させようとすると、ふと、夏川君が視界に入った。


「あ………」


夏川君を見た瞬間、一緒に見えてしまったんだ。



2人とも、頬を赤く染めながら嬉しそうに話している姿を。


その瞬間、私は2人の気持ちを思い知らされた。