よく、『初恋は実らない』っていうけど…本当なんだね。
せっかく芽生えたばかりなのに、花が咲く前にもぎ取られてしまった。
…言葉という名の刃によって。
言葉って、残酷だね。
言葉1つで嬉しくなる時もあれば、その言葉で傷つくこともある。
一粒の雫が机の上へぽたりと落ちた。
…あれ?
どうして、雫なんか……。
「千秋ちゃん!? どうして、泣いてるの…?」
泣いてる?誰が?
…私?
華波ちゃんが心配そうな顔で私を見た。
あぁ、そっか。
―この雫は涙だったんだ。
「なんでもないよ」
「でもっ…」
「木原、大丈夫か!? どこか具合でも……」
そう言って私の傍に来た人は、今は一番会いたくない人だった。


