「な、夏川君!? どうして……」

「いや、最近よく熱心にその本読んでたからさ。 そんなに面白いのかな〜?って、気になってさ」

「うん、読むとハマるよっ!」

「マジで? それって、確かドラマ化とかしてなかった?」

「そうなの! ドラマの方はオリジナルストーリーとかもあって、かなり面白いんだぁ」

「…なんか、意外だな」

「えっ?」

「いや、木原って大人しいイメージあったからさ。 話してみると、結構印象違うなぁ〜って思ってさ」


そう言うと、夏川君はふはっと私に笑いかけた。