「これはもう決定事項だ、荷物は今運ばれている」
お父さんも顔色一つ変えないで料理を楽しんでいた。
三上は脱力していた。
私は現実逃避に向かいそうになっている。
「と言う事で陽菜ちゃん、悠夜をどうかよろしくね?」
キラキラの笑顔。
ああ、もう、しょうがないですねっ!
……………なんて言えるかああぁぁぁ!!!
「しょ、将也さんっ、それはいくらなんでも…!ねぇお父さん!」
「いいや、決定しちゃったもーん」
もーんって!もーんって言われても可愛くない!
私は将也さんをチラッと見た。
そこには、善意しかなさそうな天使の笑顔。
「2人で仲良く過ごしてね?」
……い、いやああぁぁぁあああぁあ!!

